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2008年9月25日 (木)

パダンからの電話

ボートトリップを無事に終えた原っちから、インドネシアの
パダンという港より私の元に電話が掛かってきた。
27日には帰るよと。

私は、原っちが居ないときに起きた大切な話しをしずかに話した。

来年の春に、咲くはずだった私達の蕾が春を待てなかったことを…。
それはそれは冷静に聞いてくれていた。

妊娠6~7週に起こりやすい稽溜流産。
一度は心拍が確認できたが3回目の検診では確認できなかった。

原因は、胎児側(染色体異常など)にあるともいわれていますが、
先生は、このまま生まれたとしても、なにかしら問題を抱えた子供が生まれたかも
しれない。赤ちゃん自身が弱く成長できなかったのだよと、おっしゃっていた。

とても辛かった…。
春に明るい夢を見ていた私にとって一気に暗闇に落とされたようだった。
旦那様に連絡してね。と言われたが彼は旅が始まったばかりだった。
悩む間もなく、私は帰ってくるまで言わない決意をした。
決して一人の問題ではない事だが、どうしても言えなかった…。
4年越しの計画だった楽しい旅を無事に終えてほしい、それは私の夢でもあった。

離れている家族や仲間には話し手術を済ませた。
全身麻酔の中、私は真っ白な世界にトリップしていた。不思議な空間だった。
苦しくて苦しくて、終わった時は動かない体で涙だけが溢れていた。

赤ちゃんは私の体内に吸収されていたそうだ。
それを聞いて何だか気持ちが楽になった。

たくさん泣いた。でも今は前向きな気持ちでいっぱいだ。
失った悲しさよりも得たものが多かったのだ。
それは、旦那様がいない間に私の支えになってくれた多くの仲間のおかげだ。

小さな子供が二人もいるのに、心配してくれ私とマハナの面倒を見てくれたYちゃん。
一人にはできないと家に二泊もさせてくれ全ての事をしてくれた。

Okayoさん、子供がいるのに旦那様に見てもらい、手術の日、一日中そばに
いてくれた。家に帰っても私が眠り目が覚めるまでずっといてくれた。

私に元気を出させようと大物を釣りに行ったNりん。
海に入っている女の子が私だと思い止めに行こうとしたY1.
私はマハナとサニーと散歩中だった…。まさか海に入るはずもないのに…。全く…。
たぶん冗談だろうけど。

夜遅くに心配して家に来てくれたママ友。
すぐにかけつけてくれたママ友。私より号泣して泣き崩れていたな。

電話やメールもたくさんいただきました。

マハナが生まれた事。お友達の子供が今元気にいる事。自分が生まれた事。
全てがスゴイ奇跡なんだね。
妊娠できることも奇跡なんだ。女の人は大変なんだ。
みんないろいろあるんだ。たくさん考えた。

サンのお墓参りに行くとそこには、今年一番のスペシャルな波がブレイクしていた。
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Ca390108

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九州のプロライダーチームのセッションも見る事ができ、
それはそれは素晴らしかった。スタンディングでチューブをメイクしていた。
私には家族も、最高の仲間もサーフィンもある。
元気になったら波に乗りに行こう!!

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いつも明るいマハナ。笑わせてくれてます。
手術が済んだ日の夜、私の頭を撫で撫でしてくれていた。
赤ちゃんバイバイ、ねんねしてねと天井に向かい話していた。わかるのか??
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犬小屋の下を掘り、すっぽりはまっているサニーも笑わせてくれています。

全ての色には光がある
進む道には光がある。
みんなありがとう。

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パダンからの電話を参照しているブログ:

コメント

もんきちさん、ありがとうございます。私もまさか自分がと思った出来事だったので、失って初めて命の大切さ、生まれて来た我が子の大切さを気付かされたようなものですよ。
でもこうやって、離れている方にも励まされ私は大変嬉しく思いますよ。
もんきちさんありがとう!ありがとう!

こんばんわ
お久しぶりです
熊本からも ブログ見させてもらい
海からのお便りに癒され&パワーをいただいています。
初めてのコメントです

私は 最初の子を流産しました。でも その次の年 今の長男を授かりました。
8manファイトさんのお話と同じような出来事でした。
 そのことで 命を大切に想うようになりました
あたり前のようで 本当は奇跡のような毎日。家族、友人との出会いに感謝したりして・・

まちさん 大丈夫です

私達は mother
大地に根をはり 日々命をはぐくんでる
流した涙は 心を洗い流して
目の前の景色の素晴らしさ
目の前の愛する人の存在を
気づかせてくれるよ

海に抱かれるように 
ゆらり ゆらり ゆっくり ゆっくり
心と体を休めてくださいね

   LOVE&PEACE


 


熊本のshihoさん、初コメントありがとうございます。
そしてステキなコメントですね。
shihoさんも乗り越えたのですね。
本当に辛い出来事ですよね。
そう、そして海が包んでくれるんでしょうね。本当にありがとうございます。
ゆっくりゆっくり行きたいと思います。

まちさん。フラ仲間のKuroです。(わかる?)はじめて、ブログにお邪魔して、この日記に出会いました。
 私も、今いる2人の子供を産む前、2度流産しました。
体も心も本当に辛いですよね。
当時はもう、子供は産めないのかなとか、いろんなことが頭を巡り、次の一歩を踏み出すまでに、長い時間がかかったように思います。

でも、私の場合、今となってはその経験、その時間が私を母親にしてくれる、産まれてこなかった子供たちからへのプレゼントだったように感じています。

十月十日、お腹にいる子供たちは、ゆっくりとお母さんを母親にしてくれます。
 一月、二月の短い命を授かった子供たちも、その短い時間の中で、深く母と結ばれて、母親になる喜びや、家族の絆など大切なことを教えてくれているように思います。

今の長女の鼓動がはっきりと聴こえた妊娠3ヶ月、嬉しさで体が震え、病院で一人涙が止まらなかったあのときが、私にとって生涯で忘れられない、一番幸せな瞬間だったように思います。

私は毎朝、周囲に感謝し、手をあわせるとき、産まれてこなかった子供たちにも、「私をお母さんに選んでくれてありがとう」と声をかけます。

まちさんの優しく、あったかい心を選んで来てくれた子供には、まちさんの愛情が一番伝わっているのではないかと思います。

ゆっくり元気になって、また一緒にフラを踊りましょう。その時を楽しみにしています。

 
 

kuroさん、お返事遅くなりすいません。
そして今日はおつかれ様でした。
やっぱりフラって気持ちいいですね。
上手には踊れないけど、気持ちを込めて
踊る事に意味があるのかなと思いました。また復活したらよろしくお願いします。
kuroさんも、辛い時を乗り越えたのですね。今は二人のお母さん。優しいお母さん。子供達も本当にいい表情していますよね。
意味のないものなんてこの世には、ないのですよね。しっかりとこの命。
受け止めたいと思います。
そして次に私たちの元にやってきた子が
きっと強い子だと信じてもう少し波乗り
してから私の心の準備をして行きたいと
思います♪
kuroさんありがとうございます。

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